土間玄関は「洗い出し仕上げ」とお聞きしておりましたが、犬走りは単なるモルタル塗りだと思っていましたら、同じく洗い出しとのことでした。
少し前に「洗い出し仕上げ」の見本帳を見せていただいて、そのカタログでは中ぐらいの石粒で、色目は黒くも白くもない中ぐらいのものを選ばせていただきました。(すべて中ぐらいだ・・・。)
家造りというのは選択の繰返しです。違う工務店さんとお話していましたら、ふつうの家でも3000近いパーツがあるらしい。そのパーツ全てを施主に説明して、選択して、などということは到底できない話です。
しかも、壁の色にしろ、モルタルの色にしろ、素人には実際に塗ってみないと分からないというのが正直なところ。
あんまり真剣に悩んでいると疲れてしまいますので、「選ぶ自由」というのも考えものだと思う(贅沢な)この頃です。
結局、無難なものを選ぶことになるか、工務店さんのセンスを信頼できればお任せするのも良いですね。
ところで「洗い出し仕上げ」とは何かご存知ですか。
モルタル洗い出し仕上げとは、土間に打つモルタルに砂利を混ぜて塗り、あとから水で表面を流して砂利の表面を出す工法のことです。
(参考:(株)あしださま「京都でエクステリア・庭つくりを描く」)
確かに、これまで気にしておりませんでしたが、このような玄関をどこかで幾度か見たことがあります。そういう目線で探してみると、案外、洗い出し仕上げの玄関があるものですね。よく通る和食のお店などもアプローチがそれだったりします。
聞くところによりますと、この洗い出し、例によって手間が掛かるらしい。
ザ・たたみハウスには「お店でもやるの?」と言われるほどの広い土間と、西日を遮る大きな庇の下にある広めの犬走り(と呼ぶのか不明)がありますので、左官屋さんも結構大変だとおっしゃってます。
残念ながら現場に毎日通えない畳ハウスの住人ですので、どのように進行したのか今ひとつ分かりませんが、モルタルをきれいに塗って乾いたら、その上に細い木の枠で囲いを作り、最後に砂粒入りのモルタルを塗ってました。
いや、最後は洗ったのだと思いますが、それは目にすることができませんでした。
キレイに完成しておりました。
単調なモルタル塗りが、いっぺんに賑やかになった感じです。色目もばっちり(たぶん)。洗い出しの表面を触ってみたいところですが、我慢です。