たたみハウス-ストローベイルの先に畳の家

ストローベイルハウスを考えたら畳の家「たたみハウス」

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ラス・モルタル塗りの外壁を前に建築基準法第22条指定区域を調べてみた

おそらく、「ラス・モルタル塗り」のザ・たたみハウス

ついに外壁にモルタルが塗られました。
正確には、塗られていました。

その存在が、"希少生物"級だという左官職人さんの仕事を、残念ながら、なかなか見ることができません。

なにしろ、タタミハウスの住人も、畳ハウスの費用を稼ぐために日中は仕事をしておりますので。

ちなみに、ザ・たたみハウス建築基準法第22条指定区域内にあるため、「土塗り壁またはこれと同等以上の効力のある構造」とする必要があるそうです。
(参考:林田瓦工業さん「防火に関する規定」)

へー。


それで、モルタルを塗っているのだと思います(たぶん)

いまさらだけれど、今度、設計士さんに聞いてみようと思います。(・・・そんなので良いのか。)

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興味があったので、とりあえず、例によって素人調べをしてみました。

そもそも、防火地域、準防火地域、そして22条指定区域では外壁を板張りにすることができないらしいのです。先の林田瓦工業さんのHPでも、

現在わが国で、何らかの防火上の指定地域になっていない場所はないといえるくらいです。市街地だけでなく、山の中の別荘分譲地などにまでおよんでいます。
このため、外壁を木の板張りにして、和風の木目を生かした外観を楽しむなどは、広い敷地でもない限り不可能になりました。数奇屋風の住宅でも、外壁はモルタル塗りにするのが現状でしょう。

とあります。

タタミハウスも22条指定区域ということで、いまの壁の仕様となったようですが、壁といえば、ザ・たたみハウスの個性でもある畳を埋め込んだ壁

防火に関する建築基準を考えると、簡単な話ではなかったのかも知れません。

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最近は、防火認定を取れた不燃木材もあるらしく、外壁板張りも実現できそうなお話もありますから、そんなに難しいことでもないかも知れませんけれど、結局、素人にはさっぱり分からない領域です。

ちなみに、防火機能を加えた認定商品「ウイルウォール」というのは天然木なんだそうです。薬剤処理はなされているようですが、防火地域などでも外観デザインにこだわる家には、こういう建材が重宝されるのでしょうね。


その「ウイルウォール」のHPに、

外壁の仕様は、外壁材・躯体材・断熱材・防水シート・部屋内側のボードで構成されています。
外壁構造の認定はこの全てが一対となって認められていますので、「これ以外の仕様」(基準法に告示・例示されていない仕様含む)は原則使えません。
よって「断熱材を自然素材をベースにしたものを使いたい」「部屋内に石膏ボードを使いたくない」などのアイデアについて外壁材(木製でなくとも)そのものが対応できていないことも多くありました。
今回の「ハイパー防火構造」はウイルT&Gパネル・T&Gパネルクリア・T&Gクリアスクウェアを用いて、そうした課題の解決を可能にしたのです。

という記述がありました。私のような能天気な素人は知るよしもなかったのですが、家にはこんな制約もあるわけですね。

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ストローベイルハウスや畳ハウスの壁のように、防火区域で壁をイレギュラーなものにするというのは、つくづく難しいことなんだと思いました。

そうなんですよー。


という設計士さんの声が聞こえてきそうだ。

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