現場に行ったら、いつもの板金屋さんに加えて、左官屋さんが登場。
いよいよ、ザタタミハウスも壁塗りの段階を迎えております。
大工さんの仕事が一通り終わり、次は壁塗りという段階になりましたが、そこで少し間があいた現場。
なぜなら、左官屋さんの前の現場が長引いているためです。
左官屋さんは、今、とても貴重な存在になってきているそうです。
ザ・たたみハウスは、内壁、外壁ともに広い範囲を塗り壁で仕上げます。
もともと壁は藁、その上に赤土、仕上げに漆喰という、いわゆる土壁に惹かれたストローベイルハウスの構想から始まった家づくりでしたので、なんとなく壁は塗りです。
と、なんとなく決められた塗り壁ですが、実は相当なコストが掛っているらしい。
左官仕上げは塗装やクロス、サイディングに比べるととても手間のかかる仕事でコスト高。
2倍、3倍、4倍・・・もっと?
そんなわけで、小さな家といえども、その壁のほとんどを左官工事にするともなると、相当な費用が掛るのだとか。
工期を短縮する工法や建材が開発されるのは当然のこと。
左官の工事がコスト高というのではなくて、低いコストで実現する左官以外の工法が誕生した・・・と捉えるのが正しいのかも知れません。(同等かどうかは別として・・・・。)
早い安いがニーズとしてある市場においては、ニーズとかみ合わない技術は廃れてゆくのでしょうか。すごく個性的な質感が好きなんですけれど残念でなりません。
今やレッドデータブック級にその存在が危ぶまれている左官職人さんが、今、現場にいらっしゃいます。