床板の謎が解けたところで、すでに″無垢板″という呼称の材料が搬入され、施工が進んでいる(今頃は終わっている)ザ・たたみハウスです。
あらためて、単層フローリングと複層フローリングについて考えて見ます。
たぶん、ザ・たたみハウスの床は単層フローリングだと思います。
いわゆる自分が言うところの"無垢の板"です。
この単層フローリング(無垢板)というのは、どのようなものなのでしょう。
※
ここから先は薄っぺらな知識をもとに個人的な見解を綴りましたので、そんな点をご容赦の上ご覧ください。
ちなみに、
単層フローリング
無垢床板
無垢フローリング
・・・これらは全部、一枚の板(無垢材)で作った床材のことを表現していると思います。おそらく。
自然素材や天然素材を好む方の家づくりであれば、自然の木をそのまま使う単層フローリングは好まれると思います。
単層フローリングの主な特徴は、
・自然木なので表情(木目)がそれぞれ違う
・あたたか(保温効果も)
・調湿作用
・フィットンチッド
・やわらかい感触・肌触り
・経年による味わい
・汚れたら削れる
などがあるそうです。
ところで、複層フローリングも、表面板に自然木をスライスした単板を貼るものは、表面は無垢板です。中身が違ってきます。複層というだけに表面板の下は合板となります。
ちなみに、複層フローリングで表面に貼る板の厚さは、なんと0.3mmから2mm程度とのことです。けっこう薄いですね。
嘘かほんとか、透けている商品もあるらしいです。
割れたりはげたりしている複層フローリングをみますが、この薄さが関係しているのかしら。(メンテナンスの問題かも知れませんけれど)。
また、表面をコーティングする技術もあるそうです。(古くなってはがれているのはこれかも。)
PU塗装、UV塗装と言われるものです。
PU塗装というのはポリウレタンでコーティングするのだそうです。
見た目もきれいで表面が傷つきにくくなるのがメリットです。
ただ、ポリウレタンで覆ってしまうので、無垢材本来の肌触りを失ってしまうのが欠点ですね。
このPU塗装を、単層フローリングに施すケースがあるのか無いのかは知りませんけれど、無垢材の大方のメリットを失うことになるので、たぶん、ふつうに考えればおこなわないような気がしますが、これは知識がないので分かりません。
また、単層フローリングに蜜蝋ワックスを塗るのも、コーティングという意味では同じかもしれません。
ところで、単層フローリングのデメリットはなんでしょう。
やはり、
コストです。
まあ、なんとなく分かってはおりましたが、随分と違うようですね。
ところが、安い木材の単層フローリングと高い木材を表面に突き板として使った複合フローリングでは、一概に単層フローリングが高級とは言えないようです。高級木材を突き板に使う複合フローリングも少なくありません。
施工の手間も随分違うようです。
単層フローリングは、天然の木そのままだけに、反ったり縮んだりするようです。
つまり、床が凸凹するとか。
(これも施工技術の問題だとか、いろいろあるみたいですけれど)
単層フローリングで一番懸念される理由はこれだそうです。
一方、複層フローリングの強力なメリットは、狂い少ないことらしいです。
床は平らで隙間があってはならない・・・
そんな一般的な常識からすれば、単層フローリングよりも複層フローリングという訳です。施主からのクレームになりがちな単層フローリングは敬遠されるのです。
そのほか、先述のPU塗装をしていない無垢材、単層フローリングは、樹種にもよるそうですが、基本的には水に弱いらしいです。
そこで、蜜蝋ワックスだとか米ぬかワックスだとか、オイルだとか・・・そんな話になるわけです。
これでようやく、蜜蝋ワックスだとかの話に、振り出しに戻る訳です。
単層フローリング(無垢板)の特徴を考えると、このワックスみたいなもので包んでしまうのはいかがなものかと・・・
そんな観点が生じるのですが、これはこれでまた奥が深そうなので機会があれば・・・。
参考になるサイトをメモっておきます。勉強させていただいたサイトは沢山ありましたが、大変なので2つだけ。
「無垢床と合板床を比較してみる」(天然素材の無垢(むく)フローリング 株式会社エスコンポさまHP)
「無垢材の基礎知識」(無垢屋さまHP)