当初望んだ藁の家、ストローベイルハウス。
広義の解釈をすれば、ザ・たたみハウスも藁の壁をもつ家です。
しかしながら、自分たちの知るところのストローベイルハウスとは随分違います。当たり前ですが。
家づくりのきっかけでもあり、憧れでもあったベイルハウスを断念したのは、土地の面積や法律の規制、立地環境、手間暇の捻出等々・・・さまざまな課題もあったのだと思いますが、
結局のところ「普通の家」を望んだことにもあると思います。
家づくりはライフスタイルを見つめ直すことなのだと思います。
土地探しから始まった家づくりですので、ストローベイルハウスを建てることが目的であれば、もっとも適した土地があったと思います。
自分たちが選んだのは職場にも近い市街地でした。この場所は往々にして消防法や土地の面積に制約があり、壁の厚いストローベイルにはちょっと不向きかも知れません。
ザ・たたみハウスの住人は仕事第一主義。とてもセルフビルドする時間的余裕などないライフスタイルです。
ログハウスを自分で建てるために仕事を辞めて、都会から田舎へ移った知り合いがいます。自分の人生、ストローベイルハウスづくりを優先させる選択も、もしかしたらあったかも知れません。
自分たちには、いっそう「普通の家」である、このタタミハウスがもっともフィットする家なのです。
少しだけ藁の壁にこだわったという点も含めて。
ちょっと変わっていながら、だいたい普通。
それは、ザ・たたみハウスの最大なる特徴です。