「ザ・たたみハウス」の壁に使用した畳は、古畳と新畳の両方になります。
古畳は畳表を剥がす作業に結構な労力が掛かったそうです。
また、大量の古畳を入手するには、相応の時間と手間を要するとも。
そういうわけで、足りない分を新畳で補い、タタミハウスに必要な大量の畳を確保したということです。
ところで、「ザ・たたみハウス」を自然素材住宅と謳う事を目的にしていない以上、いろいろな建材や工法に妥協はやむなしと考えています。
そもそも、ストローベイルハウスからの転向した先のタタミハウスです。いまさら妥協も何もなにもありませんし。
もちろん、そうはいっても手放しに・・・というわけにはゆきませんので、そこは設計士さんの采配に期待が掛かるわけですが、なにぶん、家のこだわりというのは予算とのせめぎ合いですね。
ただ、ある面を妥協した分、違う面でこだわっているという意味では、こだわりの優先順位で家が規定されてゆく・・・とも言えるかも知れません。
様々な条件と制約の中で、最大限の希望を叶えるために優先順位をつけてゆく。
「ザ・たたみハウス」に限らず、一般的に、家を造るというのは、こういうことではないかと思うのですが、いかがでしょうね。
・・・これも、人それぞれ、家それぞれですね。
壁材として使用した古畳に新畳、その量も質も、そんな全体バランスの中でおのずと決まってゆくのだと思います。