ただいま天井板の打ちつけ作業の真っ最中。もちろん、大工さんが。(…暑いのに、仕事はいえご苦労様です)
壁に掛けて収納するほど自転車があるので、このタイミング、壁ができる前に考えなければなりません。
自転車を壁に掛けるラックとしては、突っ張り棒のタイプ、直接受け手を壁に固定するハンガータイプが考えられます。
突っ張り棒のタイプはそれなりに気に入っていて、かれこれ10年近く使っておりますが、どうしても足元にポールがあるため、掃除がしにくかったりして、今回は直接受け手を固定するハンガータイプでゆこうと決定。
そもそも突っ張り棒だと、もしかしたら、天井に届かないかもしれません。
一方、ハンガータイプとなると、日本で簡単に手に入る既製品に限った場合、選択肢がそんなにないのが課題です(もしかしたら、あるかも知れませんが見つけられない)。
自転車に隠れるわけですし、ハンガーやフックの見栄えにこだわっても仕方がないのでしょうが、家に据え付けるとなると考えてしまいます。
しかも、まだ壁のない段階で全てが自由にできるとなると、やはり考えてしまいます。
自由というのは、こんなにも難しいことなのですね。
一度考え出すと、既製品のビス止めすら、ちょっとごてごてした感じに思えてきて、いっそうシンプルなものを求めてしまいます。
結局、これという適当な既製品も見つからず、鉄筋で簡単なものを作っていただくことにしました。
壁から飛び出した棒の先端がフック状になっており、それが二本で自転車のトップチューブを支えるというシンプルな構造。
決して上等な材料ではありませんが、この家の寸法や雰囲気に合わせ、なおかつ、所有している自転車のサイズに合わせるという、きわめて限定的な用途の自転車ハンガー。つまりはオリジナルということですね。
喧々諤々、設計士さんと小1時間ぐらい現場で打ち合わせして、ようやく決着。これが一番の贅沢かも知れません。
設計士さんには注文住宅の醍醐味とまで言われましたが、確かに。
なにより、お付き合いいただいて感謝しております。