鉄筋を壁から突き出して、自転車を掛けるフックとすることが決まりましたので、あとはサイズと取り付け位置を出さなければ成りません。
これが思ったよりも頭を悩ませる作業で、なにしろ、一度固定してしまったが最後、壁を造り直さない限りは動かせない代物なので、慎重に設計しなければなりません。
おそらく、慣れた人なら大したことではないのだと思いますが、設計士さんは自転車のことは素人ですし、こちらは家のことが素人なので、ことは中々単純ではありません。
とりあえず家側の仕様が決まったので、自分で細かなサイズと位置を決めることになりました。
自転車を測って、利用シーンを想像して、場所によっては動線を考えて・・・と、骨の折れる作業です。
いったい何台の自転車をぶら下げるのかと思われるでしょうが、今回、フックとなる部分は全部で五か所。
実際は三台を掛ける予定ですが、これも造り付けだけに余分を造っておくこととします。
ようやく決まった位置に鉛筆で印を付けてゆくのですが、結局、やっぱり50mm下げよう・・・なんてことをやってるものですから、いっこうに終わりません。終いには自転車を持ってきて、掛かる位置に持ち上げてみたりして、大仕事です。
横で棟梁が天井板を取り付けていらしたのですが、きっと「何やってんだろうなー」と思われたことでしょう。
こちらも必死で半日がかり。自分でも、もし、自分たちで家を作っていたら、一生終わらないだろうと思います…。
取り返しがつかない作業というのは難しいですね。散々悩んだ挙句、やっとのことで位置は決まったのですが、結局のところ、この期に及んでも自信がありません。
成功したか、失敗したかは、完成後、自転車を掛ける段になってようやく分かることでしょうね。