ところで、ストローベイルハウスというのは、ストロー・ベイルと呼ばれる家畜用の藁や牧草を圧縮して固めたブロックをいくつも積み上げて壁にし、その上に赤土や漆喰を塗って固めた家のことらしいです。
藁で家が作れるんだ・・・と心底驚いたのを覚えています。
住宅の機能としてもメリットがあるそうですし、何より見た目(住宅の内観・外観)やその考え方が素敵です。
ただ、この日本ではまだまだマイナーな存在のようです。好評なのは一部の人たちだけなのか。なぜ普及しないのかな。
少なくとも、我々、たたみハウスの住人からすると、ストローベイルハウスは断然好みです。
「Googleトレンド」でみても、2008年にスポット的になぜか急上昇したっきり、それがなければ統計にも載らない程度のようです。
ただ、マイナーとはいっても、それなりに情報がありますね。
自分が初めて知った2003年当時、既に日本にもいくつものストローベイルが建築されていましたが、今と比べるともっと情報がなかったような気がします。
Amazonで見つけた分厚い英語の本を取り寄せたり、日本ストローベイル協会から資料を買ったりしました。
今でも手元に置いてありますが、だんだんとストローベイルハウスの情報が集まるにつれ、住宅としての機能だけでなく、その哲学にも惹かれてゆきました。
身近にある藁やススキや葦が家の材料になり、それらが最後は土に還る・・・。
しかも、体力さえあれば自分で建てられる(建てやすい)、自分で補修できる、経年を楽しむという。
そんな家に住む・・・とても素敵です。
また、ストロー・ベイル(スクエアベイル)の大きさは350×1000×450(mm)ぐらいあることから、当然、壁が非常識なほどに分厚くなり、断熱や防音での機能の向上が期待できます。分厚い壁の見た目も自分好みです。
こんな風に大変憧れたストローベイル・ハウスですが、どうしてタタミハウスになってしまったのか・・・は、またの機会に。
ところで、壁に畳(=藁)が入っているという点では、たたみハウスもまた、広義の解釈でも藁の家と言えると思いませんか?